オリンパスマクロ VS ニコンマイクロ

最近、稼働率が圧倒的に高いNikonのオールドレンズ「Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5」ですが、このレンズをE-PL6に取り付けると換算110mmのマイクロレンズとして扱えるためM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroとキャラクターがかぶってしまうのでいらないのでは?と思い始めました。
そういうわけで比較をして、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroとバイバイしよっかなーと思って比較をしてみました。しかし、思った以上の結果を得ることができました。

DSC_5369.jpg
左:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macro(2012年10月発売)
右:Nikon Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5(1975年5月?)
デジタル時代とフィルム時代、等倍マクロとハーフマクロ、AFレンズとMFレンズとそのキャラクターは大きく異なりますがどちらも接写を得意とするレンズに変わりはありません。

撮影はすべてE-PL6で行いました。(Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5はマウントアダプタを噛ませて撮影しています。)
※E-PL6はフォーサーズセンサーを搭載するるためそれぞれ換算2倍と等倍のマクロ撮影が可能になります

DSC_5370.jpg
まずは取り付けた外観から。右は故障して盆栽と化したE-PL3ですが、どちらもサイズはほとんど同じなので比較のために並べています。無限遠時はどちらも同じくらいの長さですが…

DSC_5372_20170213013904ef5.jpg
インナーフォーカスを採用しているM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroは全長が変わりませんが、全群繰り出し式のAi Micro-Nikkor 55mm f/3.5は大きく伸びていることがわかります。

では、さっそく実験してみましょう。撮影時に拡大表示をすることでピントを合わせていますが、撮影時に微妙にピントがずれたりしていたのでもっともピントの合っていると思われる場所を等倍にして比較しています。

※撮影時の明るさを確保するためにストロボを真上から炊いています。そのため、通常の撮影に比べてフレアの出やすい条件で撮影していることはご了承ください。

※※現像時に明るさのみ修正しています

まずはAi Micro-Nikkor 55mm f/3.5の最大撮影倍率である1:2から。(M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroも1:2で撮影です)


P2138354.jpg
(E-PL6,M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macro,F2.8,SS1/200,ISO200,60mm)
このくらいの大きさに写ります。

1)絞り開放
F35.jpg
左:Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5 開放(F3.5)
右:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macro 開放(F2.8)
開放F値が違うのでフェアとは言えませんが、参考ということで。
ストロボ光が上から当たっているためオールドレンズであるAi Micro-Nikkor 55mm f/3.5にはちょっと厳しい条件での撮影になってしまいました。金色に塗装された部分に色にじみが出ています。ただ、ソフトボックスなどを使って光を当てることでこの色にじみは改善できる可能性があります。
一方、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroは現代のレンズらしく非常にシャープな写りをしています。また、フードを外しているのにも関わらずZEROコーティングのおかげか色にじみもありません。

この時点で売る必要はないかなと思いましたが、続けます。

2)F8(F5.6は撮り忘れました…)
F8.jpg
左:Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5
右:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macro
差はだいぶ埋まってきたように感じます。ただ、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroのほうが上ですかね。

3)F11
F11.jpg
左:Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5
右:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macro
ここまでくるといよいよ回折の影響が出てきます。ただ、その出方はM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroのほうが顕著なように感じます。Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5はむしろここからが本番というか。回折の影響は小さく色収差がさらに抑え込まれています。

4)F16
F16.jpg
左:Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5
右:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macro
F16になるとM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroのほうはピントの合っていそうな場所を探してもこんな調子です。回折の影響でボヤボヤです。
一方、Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5はまだ見れるかなーという感じ。F8~F11と比べても画質劣化は少なく、被写界深度のために絞りが存在しているのかな?という感じです。

5)F22
F22.jpg
左:Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5
右:M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macro
驚きました…M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroが回折の影響でボヤボヤで見れたものではないのに対し、Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5はまだまだいける。というか、F8とほとんど変わらないのでは?とも思えるレベルです。


というわけでこの画質勝負は
絞り開放~F8前後→M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macro
F8~→Ai Micro-Nikkor 55mm f/3.5

という面白い結果になりました。オールドレンズは絞ってナンボということなんですかね。

おまけ
では等倍では?(M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroだけです)
P2138362.jpg
(E-PL6,M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macro,F5.6,SS1/200,ISO200,60mm)
等倍ではこの大きさに写ります。このレンズにはフォーカスリミッターと一発で1:1にするスイッチが搭載されているのでピント合わせは非常に楽です。ピントリングはクソですが。

1)F2.8とF5.6(F4の存在を忘れるミス)
F2856.jpg
左:F2.8
右:F5.6
F2.8だと被写界深度が浅いです。F2.8とF5.6ではあまり画質の差は感じません。

2)F8とF11
F811.jpg
左:F8
右:F11
F11だと回折で若干甘いかなーと感じる程度。被写体次第では十分実用域と言えそうです。

3)F16とF22
F1622.jpg
左:F16
右:F22
回折の影響でボケボケです。


というわけで、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroが売られることは避けられたようです。といっても、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm f/2.8 Macroが稼働するのはたぶん花撮りや虫撮りなのでまだ活躍できる季節は先ですかねー。そうなるとE-PL6でハイスピードシンクロができるエレクトロニックフラッシュが必要になるんですが…まぁまだ先の話です。というか、それくらいなら105mmマイクロVRがほしいよね。

では~。


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