S耐でシグマのサンニッパズームを試してきたよ。(SIGMA 120-300mmF2.8 DG OS HSM Sports体験レビュー

今日はスーパー耐久の決勝日。いつも通り午前は最終コーナーで、決勝は2コーナーから撮ろうかなとか思っていたんですが、どうも今回はシグマさんの粋な計らい(販促?)でシグマの超望遠レンズをレンタルできるということでした。それを聞いたら借りないわけにはいかないでしょう。ってことで、シグマの誇る変態ズーム「SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM(Nikon用)」を短い時間ではありますが、レンタルできたのでその感想を書いていきます。
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D7200+SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM+SIGMA TELE CONVERTER TC-1401
一応、キズが付かないようには工夫してるんですよ。

※特記がない場合は露出/WB/彩度以外は調整していません。RAW画像をAdobe Lightroomで現像しています。真面目(自分好みに?)に現像した写真はまたそのうちに。
※※サーキット撮影の感想なので、基本的にテレ端でかつ、流せる程度に絞った作例が多いことはご了承ください。絞り開放に近い作例も入れていますが…また、一脚を使用して撮影しているため手振れ補正はオフにしています。そのため、手振れ補正についてはノーコメントです。

本題に入る前に私が120-300Sについて抱いていた不安要素がいくつかあったので紹介します。
・最短撮影距離が焦点距離で変わるから取り回しが悪そう
・ズームリング/ピントリングの回転方向がニコンと逆
・ズームだから結局単焦点には勝てないんじゃないの?(しかもサンニッパのズームなのに単焦点より安いし…)

というものでした。それがどう変わったかはまた最後に。



まずはそのサイズ比較から。カバーする焦点距離こそは200-500VRよりも小さいですが、サンニッパでかつインナーズームということもあって結構大きめです。重量も120-300Sのほうが1kgほど重たいです。

レンタルをしてから5分ぐらいで朝の練習走行が始まるので、さっそく逆バンクの上側から撮影開始です。
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(D4,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM,F11,1/100sec,ISO100,300mm)
逆バンクは、確かに近いですよ。でも、さすがにフルサイズで300mmは短かった…20枚ほど撮ってD7200にチェンジです。

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(D7200,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM,F5.6,1/320sec,ISO100,300mm)
やっぱり、換算400mmくらいは必要ですね。逆バンクの上側は。300mmF5.6というのは200-500VRの解放F値(もしくは70-300ズームの望遠端の解放F値であることが多い)ですが、サンニッパにとっては2段絞り込んだスウィートスポット。こんなの当たり前でしょ?と言わんばかりの解像力をさっそく発揮してくれました。ゼッケンの下側にある「Japanese Endurance Race」という小さな文字が読めてしまうほどに…
サンニッパ1
(※Lrのキャプチャです)

ただ、やっぱり300mmは短いということで一緒にレンタルしたSIGMA TELE CONVERTER TC-1401を装着し、ほぼヨンヨンのズームに変身です。(実際は420mmだけど)
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(D7200,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM+SIGMA TELE CONVERTER TC-1401,F11,1/80sec,ISO100,420mm,※微トリミング)
やっぱり大きく写せると快適だね!合成F値が4ということと、もともとAFがかなり速いということもあってAF速度の低下はほとんど感じませんでした。すでに、だいぶキレのいいレンズということはよくわかっていましたが、テレコンを噛ませてもそのキレの良さはあります。ハイライト部などにも色にじみはほとんどなく、優秀だと思います。(F11まで絞ってるからかもだけど)

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(D4,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM+SIGMA TELE CONVERTER TC-1401,F11,1/80sec,ISO100,420mm)
今度はフルサイズ機につけて。周辺部まで使う分、さらに条件が厳しいはずですが良い写りをしています。

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(D4,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM+SIGMA TELE CONVERTER TC-1401,F5.6,1/100,ISO50相当,420mm)
そのまま「テレコン噛ませてもすげー!」って言っててもよかったんですけど、それは面白くない。ってことで、テレコン装着状態から1段絞ったF5.6ではどのくらいの画質になるのか見てみることにしました。F5.6ではまだ幾分かの甘さを感じます。テレコン装着時はもう少しだけ絞ったほうが良いのかもしれません。

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(D4,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM,F11,1/60sec,ISO50,155mm)
せっかくのズームレンズ。広角側もちょっとだけ。逆バンクの上側の定番(?)構図の鈴鹿市街を入れる縦位置撮影です。視程くっそわるいけど。D4のおかげなのか、レンズの性能がいいからなのか。小さな被写体であってもしっかりとAF追従してくれました。

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(D7200,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM+SIGMA TELE CONVERTER TC-1401,F16,1/30sec,ISO100,420mm,※現像時コントラスト+15)
上側で撮影しているうちに、定番のカメラマンホールのあたりがすいてきたのでそちらへ。逆に絞り込んだ場合の画質を見てみます。フェンスの影響なのか、回折の影響なのか、単にブレてるだけなのか…先ほどまであったキレはちょっとなくなったような気がします。ここまで絞るのであればNDフィルターを使ったほうがよさそうです。

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(D4,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM,F2.8,1/400sec,ISO100,300mm)
S耐の練習走行が終わったあとは、サポートレースのAudi R8レースの決勝があります。しかし、フリー走行終了から1時間以上の間があります…なので、逆バンクの一番おいしいところに陣取ってサンニッパで遊んでました。このレンズは300mm側では最短2.5mまで寄れるレンズなのでボケがすごいです。(ちなみに、120mmでは1.5mが最短撮影距離。以降、焦点距離に応じて最短撮影距離が変わります。なので、ズームレンズではなくバリフォーカルレンズと言うらしいですね。厳密には。)
最短撮影距離が変わるレンズは運用しにくいイメージがあるんですが、望遠側で最短撮影距離をそろえてしまうと広角側で全然寄れないということになるのである意味仕方がないのかもしれません。(このレンズだとポトレでも使えそうですからね)

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(D7200,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM+SIGMA TELE CONVERTER TC-1401,F4.5,1/320sec,ISO100,420mm,※現像時コントラスト+13)
Audiレースの決勝はカメラマンホールから。フルサイズで400mmだとカメラマンホールの枠が写り込んでしまうのでAPS-C機で焦点距離を稼ぎます。絞り開放から1/3段しか絞り込んでいないので、レンズ的には厳しい条件。しかし、それでも排熱によるゆらぎをしっかり写し取るなど実力を見せてくれました。手前のマシンはしっかりと、でも奥のマシンはなだらかにボケる。大口径レンズならではの立体感にも注目です。

先ほどの上側からの作例よりも撮影距離が近いため、テレコンによる画質劣化の影響が小さく、比較的クリアな絵が出てくれました。

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(D4,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM,F4,1/160sec,ISO80相当,300mm)
このレンズのレンタル期限はAudiレースが終わるまで。返却の時間が刻一刻と近づいてまいりました。いよいよお別れは寂しいな…テレコンつけてばっかりでこいつの本性が全然見れてないから最後はフルサイズかつ、テレコンなしでイケる場所!ってことでS字の3つ目へ。ここならフルサイズ+300mmでも十分イケイケです。

解放から一段絞ったF値ということで安定感はそこそこ。でも、まだ少し周辺減光が見られます。(他の写真と並べてやっと気づくレベルですけど)ここは飛び込んでくるマシンが見えにくいクセのあるポイントですが、影から飛び出してくるマシンに向けてAF-ONボタンを押すだけで素早く合焦するAFのスピードとその精度には感動しました。

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(D4,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM,,F6.3,1/125sec,ISO100,300mm)
F6.3まで絞ればもうそれはスウィートスポット。撮影者の腕が追いついていないことを除けば最高の仕上がりです。

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(D4,SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM+SIGMA TELE CONVERTER TC-1401,F4,1/500sec,ISO100,420mm,※現像時コントラスト+13)
最後は逆バン入り口でケツ撃ちで。何が一番感動したって、そりゃワイヤーがボケて消えること。ここって結構ワイヤーとかフェンスの消し方が難しいところなのでここまで溶けてくれるのはもう感動。でも、テレコンつけた絞り開放なので画質はちょっと厳しいかもかも。

そして、返却の時間へ…午後はアレ借ります。

総括
120-300Sのいいところ
・金属鏡胴で剛性感がある
・防塵防滴で悪天候にも強い
・インナーズームで取り回しがいい
・AF/画質ともにイケイケ。単焦点並は伊達じゃない。
・テレコン使えばニーヨンヨン
・フォーカスリミッタが10m~∞(しかもUSBドックで調節可能!)

120-300Sのよくないところ
・三脚座がダサい
・ズームリング/ピントリングが重い
・ドロップインフィルターではなく前玉につけるタイプのフィルターなのでND/C-PLが高い(フィルター径は105mm)
・リセールが超絶悪い

ニコンユーザー的よくないところ
・ズームリングの回転方向が逆
・以前あった手振れ補正の特許問題で相性が悪い可能性がある。(もはやオカルトの域ですが…)

よくわからなかったこと
・暗所AF(そら、昼だからね)
・AEの精度(マニュアル露出でずっと撮影してました)

不安要素について
・最短撮影距離の変化
→無限遠ばっかりだから関係なかった
・ズーム/ピントリングが逆
→ズームリングが逆はやっぱり慣れなのかな。テレ端かどうか確認するためにズームリングを右に回してワイド側へ行くことがときどき。ピントリングは問題なかったですけど。
・画質/AF
→必要十分。D810とか使えば感想が変わるかもしれないけど、D7200でキレがよければたぶん大丈夫。


正直、超ほしい…120-300Sは3.4kgですが、それにテレコンをつければ3.6kgくらい。一方、今の70-200mmF2.8と200-500VRのコンビは4kgほど。機材軽量化ができるうえに、撮り鉄のときに感じていた200~がほしいけど200-500VRを出すほどでもないというジレンマも解決できます。悩ましいレンズを試してしまいましたね…正直、買いです。(買えないけど

では。


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