S耐決勝は憧れのゴーヨンとともに。(SIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sports体験レビュー)

前回の記事ではサンニッパズームを借りたというお話でしたが、午後はゴーヨン(500mm F4 DG OS HSM Sports)を借りることができました。

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SIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sports
お値段はびっくり80万円。実売は60万前後ですが、それでも中古の純正品が買えてしまうレベルです。強気な価格設定ですが、納得の内容でした。

※特記がない場合は露出/WB/彩度以外は調整していません。RAW画像をAdobe Lightroomで現像しています。真面目(自分好みに?)に現像した写真はまたそのうちに。
※※サーキット撮影の感想なので、流せる程度に絞った作例が多いことはご了承ください。絞り開放に近い作例も入れていますが…また、一脚を使用して撮影しているため手振れ補正はオフにしています。

今回、ゴーヨンに対して抱いていた不安は
・絞り値によるフォーカスシフトが問題である

くらいで、どちらかというと憧れのゴーヨンを使えることでわくわくしてました。



自分の200-500VRと比べても一回り以上違います。

ゴーヨンを借りたあたりでポルシェのオーナーパレードランがあったのでそちらを手持ちで撮影しました。
ゴーヨン2
といっても、ナンバープレートが写っているのでピント部のトリミング画像です。フルサイズで1/100秒でしたが、問題なく手持ちで流し撮りができました。(手振れ補正モードは2)下限がどの程度かはわかりませんが、航空祭などでプロペラ機を撮影する際には心強い存在となってくれることでしょう。

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(D4,SIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sports,F6.3,1/200sec,ISO100,500mm)
決勝レースは2コーナー出口から迎えました。500mm自体はそれなりに扱いなれていますが、超望遠単は初めてです。高いレンズですし、慎重に扱います。
さて、この写真のピント部を見てみましょう。

ゴーヨン1
恐ろしいくらいのドンピンです。また、ドンピンを確信させてくれる解像度も素晴らしいです。ツイッターのフォロワーさんにカメラの詳細設定を聞かれたので参考用に掲載しておきますと
・AF-Cダイナミック9点
・レリーズ優先
・AFトラッキング→5(強)
という感じです。

正直、これだけでこのレンズのすごさは伝わったかな…と思いますが、もう少しだけ使用感を。

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(D4,SIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sports,F16,1/50sec,ISO100,500mm)
流します。F16まで絞ると回折してくるような気もしますが、それでも十分なキレを持っているかなと思います。AFは非常に俊敏でタイヤを温めるために車両を左右に振っているマシンにも迷うことなくバシっとAFを決めていました。

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(D4,SIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sports,F11,1/100sec,ISO80相当,500mm)
レース開始からしばらくして、S字のほうへ移動しました。そこからS字へ進入していくマシンを撮影しました。結構なスピードで離れていくうえに、割と追いにくい角度になります。しかし、捉えてしまえば勝ちだといわんばかりのAFの食いつきで、私の腕がないことを簡単に証明してくれました。

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(D7200,SIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sports,F8,1/320,ISO100,500mm,※コントラスト+15)
しばらくはD4にSIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sportsという組み合わせで撮影していましたが、いくらなんでもそれはつまらないってことでAPS-C機であるD7200に装着して撮影しました。さすがにD4ほどの精度は出ませんが、それでも食いついてくれます。APS-C機で24MPというのはフルサイズ換算で50MP程度になり、現在発売されているEOS 5D/5Ds相当の画素数になります。少なくとも、このレンズの中央部の画質はそれだけの高画素数機に耐えうる仕様のようです。

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(D7200,SIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sports,F11,1/160sec,ISO100,500mm)
光線がだいぶよくなってきたので、カメラマンホールのところから撮るとコントラストの高い写真が撮れるようになりました。
鈴鹿の逆バンクは定番スポットの一方で、同時にAFに求められるものが結構厳しい場所でもあります。マシンは遠方から速度を常に変化させながら進入し、そのまま出口へ抜けていきます。

D7200はそういうシチュエーションが苦手なのか、割と外しがちです。これは200-500でもゴーヨンでも同じ傾向で、レンズのAFスピードが上がっても解決しない…ということがわかりました。

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(D4,SIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sports,F11,1/125sec,ISO80相当,500mm)
D4でも逆バンクのドンピンはなかなか厳しいご様子。それでもD7200よりはマシかな。逆バンクで500mmはやっぱりちょっと短いかも?これが純正のゴーヨンだとどうなるんだろう…気になります。

ここで問題です。

DSC_5331.jpg
これと
DSC_5404.jpg
これ

さて、どっちがゴーヨンでしょうか。(どちらもD4で1/125秒、500mm)




正解は上がゴーヨン下が200-500VR。F11前後まで絞っているせいで画質の差があまりないのかな…ただ、ハイライト部の粘り方がずいぶんと違うような気がします。200-500のほうのハイライトはちょっと飛びやすい感じですね。その辺はコーティングや高級硝材の違いが大きいのかも。

レース終了までゴーヨンを借りているはあまりにも申し訳ないので最後にダンロップコーナー上で少し撮って〆としました。

DSC_5544.jpg
(D4,SIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sports,F11,1/125,ISO0\100,500mm)
隅まで安定した高画質レンズ。ほぼ直線となったMTF曲線からもわかる通り、このようにマシンを画面隅に配置しても安心して撮影することができます。

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(D7200,SIGMA 500mm F4 DG OS HSM Sports,F14,1/100sec,ISO100,500mm)
こちらも最後にしっかりとドンピンを出してくれました。

ゴーヨンというレンズはモータースポーツではいわゆる標準レンズなんだなぁと改めて思いました。フルサイズにつければ広角気味から望遠まで、足りなければテレコンやAPS-C機につけて焦点距離を稼ぐこともできる。非常に便利なレンズです。


総括
シグマゴーヨンのいいところ
・AFが速い
・画質が隅まで安定している
・防塵防滴
・ドロップインフィルターが使える
・前玉の保護フィルタも使える(バカ高いけど)
・重量バランスに優れる(手持ちでも結構いけそう)
・十分なコントラストの高さ

シグマゴーヨンのよくないところ
・レンズのAFストップボタンの位置が悪い(この個体だけかも?調整可能?)
・高い(純正望遠単の中古が見えてくる)

よくわからなかったところ
・暗所AF
・テレコン装着時のAF/AE/画質

不安だったところ
・フォーカスシフト
→無限遠ばっかりだからほぼ影響はなかった。このレンズでポトレとかする場合は問題になりそう。



ゴーヨンも画質などを考えれば非常に良いレンズだと思いました。ただ、サンニッパズームとは異なり、あともう一歩の請求力がないかな~と思いました。サードパーティ≠安いが通じない時代になってきたとはいえ、それでも純正中古並の価格なのであればそれを納得させるだけの何かがほしいと感じました。(USBドック以外でね!)シグマのせいではないですけど、リセールの悪さもあって純正品を選んでしまう人が多いのではないのかな。と思います。
あと、やっぱ鏡胴のエンプラは…ねぇ…


午前、午後と計約100万円のレンズレンタルをさせてくださったシグマさん。本当にありがとうございました。


明日からまた忙しくなりますが、ぼちぼちと書いていきます。では~。


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